イン.ザ.プール/空中ブランコ 奥田英朗

この人のエッセイ読んで面白かったからハードカバーで2冊買ったよ。間違えて空中ブランコの方から読んでしまった。1話完結だからいいんだけど。話がパターン化するのってよくも悪くも安心感があると思う。この本はホントお約束のパターン。ちょっとだけアホくさくて人には言えない悩み(例えばずっと勃起しっぱなしとか)を持った患者が精神科の伊良部博士(色白、デブ)のもとを訪れて、結局博士の変態ぷり、幼児ぷり、素直ぷり(ぷりぷりぷり)に振り回されてアラ不思議、病気が治っちゃった。やっぱ現代人、もっと奔放に生きた方がいいね。自意識過剰もよくないよ。というオチでハッピーエンドになる。お気楽に読める本だけど、扱う題材が精神病でしかもかなり身近なモノだから結構考えさせられる。あとは下らないことを真剣にやるという、その手法がマンネリしつつもやっぱ笑っちゃうていう感じでした。正直 直木賞取っちゃったよ!的な意外さはありました。